日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

Today's Song“流線形”GOING UNDER GROUND
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GOINGの新譜が、やはり良かった。
いい歳してとか言われたりもするけど(笑)、
誰が何といおうと!
彼等の出す音楽は、すごく、良い。と、私は思う。
素生くんの描く、リリカルすぎる世界観も。
ちょっと単純だし。なんとなく矛盾も感じられる歌詞自体も。
「若さ」と、それに伴う「熱さ」、あらゆる要素を体現していて。
ほんと、眩しくて、微笑ましくて、羨ましくて。
そんな世界で生きられたら、どんなに幸せだろう?と思う。
私は“バンド”というものを体験したことはないけれど、
彼等を観てると、その楽しさがほんとに伝わって来て。
そして、彼等みたいなバンドがもっともっと増えてくれたらいいのに、とも思う。
なんだか。
最近の音楽はちょっと、ドラマ性とか、批評性とか、カリスマ性とか、いろいろ。
アーティスティックなものばかりが取りざたされていて。
ちょっと、疲れる時もあったりして。
もっと、単純に、「音楽を仲間たちとやる楽しさ」を、
小難しくなく、ただ「自分がやってて楽しい音」を出す人たちが
もっといていいんじゃないかなぁ。と。
GOINGは、ただただ「音を出す楽しさ」をこちらにも味わせてくれるバンド。
音楽っていいなぁ、って素直に思わせてくれる人たちだ。
私は学生時代、仲間たちとお芝居を作っていたけれど。
あの時のひたむきさ、楽しさ、熱さ。。。
GOINGの音楽は、それを思い出させてくれたりもする。
それも、感傷でなく。
「あの頃は良かった」なんて懐かしさを伴った後ろ向きなものでもなく。
ただ、あの時の、あのカンジ。
それって、やっぱり、ひとつの魔法だ。
こないだ、彼等が出てる雑誌を何気なく立ち読みをしていて。
ふと、隣を観たら、同じく別の雑誌のGOINGをじっと読んでいる人。
「あ、あなたもね?」と。
思わず、心の中で呟いてしまいました(笑)。
そんな、微笑ましい偶然を生み出すのも、彼等だからこそ。