日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

Today's Disc『僕のスウィング』O.S.T


先日、トニー・ガトリフの新作『僕のスウィング』を観て来ました。
ガトリフなので、当然、モチーフはジプシー(今回は“マヌーシュ”)。
今回はフランス人のお坊ちゃま、マックスが、マヌーシュ・ギターをきっかけに
マヌーシュのコミュニティに足を踏み入れる・・・
そこで出会った中性的な少女、スウィングに淡い恋心を抱く、という物語をメインに、
マヌーシュの歴史や文化をうまいこと絡ませてます。
(っていうか、どっちかいったらマヌーシュ・スウィングの方がメインではないか?くらいの印象)
いやー、とにか彼等の音楽がカッコ良くて。
相方がサントラを買ったので、それを聴いてます。
ああ、痺れる。
どうでもいいんですが、最近、本当にすっかりめっきり、
イマドキの日本の若手ロック・バンドの音に興味がなくなってしまいました。
とりあえず、今まで好きで聴いてきた人のはそれなりにチェックしてますが。
最近買うのは、もっぱらアンビエント・テクノとか(苦笑)、
ワールド・ミュージックとか、ロックものでも洋楽ばっかり。
なんとなく、「ああ、これが年をとったってことかしら」と。
淋しくも思うけど、今は本当に、耳が受け付けないんだなー。
どうしたもんかなー。
とりあえず、今度始まるグレイプバインのライヴは行くけども。
やっぱり彼等は特別。
リーダー脱退という事件を越えて、彼等がどんな音を出すのか。
思うに、すごく、晴れやかな音だと思うのだけど。
やっぱり、リーダーの問題は、確実に彼等を縛っていたように感じていたから。
もちろん、私はデビュー前くらいから彼等を聴いて来て、
リーダーの曲も演奏も大好きだけど。
でも、
彼等がさらに前に進むには、やっぱり、足枷であったように思えたから。
そして何より。
あの決断を下したことにより、残された3人は、言い訳ができなくなった。
ヘタな音を出したら、その時彼等は、今まで以上の批判を受けることになる。
もう、「俺のせいや」って全部背負ってくれる人はいない。
もちろん、彼等はその覚悟をして、決断を下したハズだから。
ある意味解放され、ある意味で追いつめられたグレイプバインのライヴ。
ものすごく、楽しみ。
・・・って、なんだかんだで、好きなんだな。
良かった、私もまだ枯れてないかも(笑)。