大東亜的音階

ソルファ

遅ればせながら、やっと聴きました。

アジカンの前のアルバム『君繋ファイブエム』を聴いたときは、

（今は亡きメモライズでの日記に書きましたが）

「イマイチ好きになれないなー」という感じだったんです。

とにかく、ギターの録り音が私と合わなくて。

どうも、ベッタリというか平坦に感じてしまって。

あと、後藤氏の歌詞も、個人的にちょっと閉じすぎ？というか、

あんまりピンとこなくてですね。

“過剰な詰め込み、そして妙は閉塞感”を強く感じてしまったんです。

で、

「正直、くるりとナンバーガールのCD持ってるから、アジカンはいいかな」という。

ぶっちゃけ、そういう印象だったわけです（偉そうですけど、素人ながら個人の感性もありますので）。



その後のアジカンの快進撃はすさまじいもので、

出されるシングルは、一応全部聴いたりもしてて。

たまーに、ツボに入る瞬間とかあったりして。

でもって、今回のこのアルバムです。



気になっていたギターの音は、今回は結構すんなり。

（すみません、聴き比べてないので

純粋に音が変わったのか、私の耳が慣れたのかはわからない）

何せ、前作はそればっかり気になって途中で聴くのがキツく感じたくらいで。

あと、歌詞の内容もちょっと“緩んだ”（？ 上手く表現できない）感じで、

聴いててしっくり来たりして。

なかなか、素敵に聴けました。

でも、やっぱり入れ込むほどじゃないかなぁ……。ううーん。

いやもう、文句無くいいアルバムだとは思うんですけど。

なんかもっともっと、メチャクチャやって欲しいっていうか。

アジカンは、もっと色々新しいことがやれるバンドな気がするんですけども。

ちょっと、キレイにまとまりすぎっていうか、達観しすぎな感じっていうか……。

ここ最近のアジカンのシングルを聴いてて私がひっかかった部分って、

彼らの結構ポップなところというか、ちょっとひねくれつつキャッチーな感じの部分で。

そこがもっと前面に出てたら、すごく好きになれるんじゃないかなー。



……ま、あくまで私自身の基準なので、

別に「そうなって欲しい」っておこがましいことは思っておりませんが。

しかし、若いバンド（まあ、アジカンはそう言ってもなかなかなキャリアですけどね）に

新鮮さや新しさを求めるなんて、

単に、私自身にもう若さがないっていうことかも……ううーむ。





♪じゃららら、じゃ〜らららら〜ら〜、じゃららら、じゃ〜ららららん

（「ループ＆ループ」のリフ。これでアルバムが〆られるのは素敵）

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