日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

CCDは見た!

とても気持ちの良いいい天気で、朝から張り切って洗濯。

午後からは、渋谷のUPLINK Xへ映画を観に行く。





私にとって今年一番印象に残った映画となりそうな『殺人の追憶』の監督、

ポン・ジュノ監督の最新短編を観たくて。

韓国の都市で行われた映画祭?の記念に、

アジアの3人の気鋭監督が短編を作る、というものだったようで、

トータル・タイトルは『三人三色』

とりあえず、トップバッター、ポン・ジュノの『インフルエンザ』に私はすっかりもってかれてしまい、

申し訳ないが、あとの2作品は印象薄かったです……。

それぞれ、良い味があったし、

石井聰亙も久しぶりだったから楽しみだったんだけどなぁ……。



しかしポン・ジュノ、凄いです。

もう、好き。

っていうか、もう、ドキドキする。

殺人の追憶』は言わずもがな、

ほえる犬は噛まない』もとても好きな作品だと思ったし、

ちょっと私、しばらくこの監督についていこうかと(笑)。

彼の作品に共通している、この上なく冷静で冷徹で、辛辣な視点。

もう、これにかなりやられてしまっています。

今回の作品は、デジタル・ビデオでの28分の短編で、

おまけにサイレント?と言っていいのかもしれない作品なのですが。

(あんまり書くとネタばれになってしまうしなぁ〜。難しい)

上にも書いた「冷静で辛辣」な点が、特に発揮された作品でした。

ユーモラスに始まりつつ、

どんどん笑えなくなり、肝が冷えるような気分に陥らせられるのは、

まさに『殺人の追憶』と同じ流れ。

この短編は演出としてドラマ部分が基本的にないのだけど、

だけどちゃんとエンタテインメントになってる。

でも恐いくらいのブラックさが、根底を流れてる。

28分なのにー。

くそぅ。もってかれた。





うーん。

やっぱり『殺人の追憶』も『ほえる犬〜』もDVD買っちゃおうかなぁ。

(『殺人の追憶』は映画館のスクリーンが最も映える作品ではあるけれど。

  おまけに手もとに置くには話が重すぎるけど……)