日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

甘い夢なんて捨てるが勝ち?

南の方に出来た台風の影響を受けた低気圧のせいで(長い)

今日は生暖かい強風が吹く、夏日でございました。

12月に24℃。

うーん、やはり異常気象……。

今年は「観測史上初」が連発しすぎです。やれやれ。





本日は読書の日。

読もう読もうと思っていた『負け犬の遠吠え』について友人と話し合っていたところ、

「それよりも『結婚の条件』の方が面白いらしい」と言われ。

書店で探してみたところ、一般文学とかエッセイの棚ではなくて、

「女性向け書籍コーナー」にあったよ……。

滅多に近付かないから、ちょっとドキドキ(自意識過剰にも程がある)。

でも、あの棚に並んだ

「なりたい自分になるための云々」とか「幸せを掴むための云々」とか、

“レッツ・ポジティブ・シンキン! 成せば成る!”的空気を滲ませた書籍たちは

もう目にするのも嫌…………。

なので、目標を見つけたら速攻、その棚から離れました。

で、その本片手に立ち読みした(すみません)

別冊『SIGHT』の書評集でも、奇しくも同じような紹介がされていたので

そのまま購入。



結婚の条件

結婚の条件




……いやはや、むちゃくちゃ面白かったです!!!





こんなタイトルでこんなカバーだから、

あんな棚(失礼)に置かれてしまったんだと思いますが、

こ〜れは、あの棚に一番似つかわしくない書籍なのでは……(苦笑)。

なんていうか、痛い。痛すぎる。

そして、この本を読んでしみじみ思ったのが、



「やはり私は、人並みの結婚などできる種類の人間じゃないのだ」



ということで…………。

やっぱり、変な望みは捨てて(結婚が“変な望み”か……)

ちゃんと自分の生涯設計を、きちんと立てるべきかも。いやはや。





もちろん、意見が違う研究者もいると思うし、

一応これは、著者である小倉千加子氏の“エッセイ”ということなので、

小倉氏独自の分析と、それにまつわる記述だけで

「だったらどうしていくべきなのか」ということへは発展していません。

その点で、多少「言いっぱなし」的なところが気になる方もいるかもしれませんが……

個人的には、この小倉氏の分析とその視点は目からウロコというか、

いや、寧ろ「わかってたけど目を逸らしていた事実」でございまして。

もう「面白いなー」と呟きながら頷くしか出来ませんでした(笑)。

これは、女性だけじゃなくて、男性も読むべきかも。

特に、“結婚”という制度についてや

“女”という生き物について、釈然としないものを抱えている殿方は。





あー、こうなったらやっぱり、一人で生きて行く力をちゃんとつけなきゃ。

貯金しよう……(安直だ……)。