甘い夢なんて捨てるが勝ち?
南の方に出来た台風の影響を受けた低気圧のせいで(長い)
今日は生暖かい強風が吹く、夏日でございました。
12月に24℃。
うーん、やはり異常気象……。
今年は「観測史上初」が連発しすぎです。やれやれ。
本日は読書の日。
読もう読もうと思っていた『負け犬の遠吠え』について友人と話し合っていたところ、
「それよりも『結婚の条件』の方が面白いらしい」と言われ。
書店で探してみたところ、一般文学とかエッセイの棚ではなくて、
「女性向け書籍コーナー」にあったよ……。
滅多に近付かないから、ちょっとドキドキ(自意識過剰にも程がある)。
でも、あの棚に並んだ
「なりたい自分になるための云々」とか「幸せを掴むための云々」とか、
“レッツ・ポジティブ・シンキン! 成せば成る!”的空気を滲ませた書籍たちは
もう目にするのも嫌…………。
なので、目標を見つけたら速攻、その棚から離れました。
で、その本片手に立ち読みした(すみません)
別冊『SIGHT』の書評集でも、奇しくも同じような紹介がされていたので
そのまま購入。
- 作者: 小倉千加子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2003/11/14
- メディア: 単行本
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……いやはや、むちゃくちゃ面白かったです!!!
こんなタイトルでこんなカバーだから、
あんな棚(失礼)に置かれてしまったんだと思いますが、
こ〜れは、あの棚に一番似つかわしくない書籍なのでは……(苦笑)。
なんていうか、痛い。痛すぎる。
そして、この本を読んでしみじみ思ったのが、
「やはり私は、人並みの結婚などできる種類の人間じゃないのだ」
ということで…………。
やっぱり、変な望みは捨てて(結婚が“変な望み”か……)
ちゃんと自分の生涯設計を、きちんと立てるべきかも。いやはや。
もちろん、意見が違う研究者もいると思うし、
一応これは、著者である小倉千加子氏の“エッセイ”ということなので、
小倉氏独自の分析と、それにまつわる記述だけで
「だったらどうしていくべきなのか」ということへは発展していません。
その点で、多少「言いっぱなし」的なところが気になる方もいるかもしれませんが……
個人的には、この小倉氏の分析とその視点は目からウロコというか、
いや、寧ろ「わかってたけど目を逸らしていた事実」でございまして。
もう「面白いなー」と呟きながら頷くしか出来ませんでした(笑)。
これは、女性だけじゃなくて、男性も読むべきかも。
特に、“結婚”という制度についてや
“女”という生き物について、釈然としないものを抱えている殿方は。
あー、こうなったらやっぱり、一人で生きて行く力をちゃんとつけなきゃ。
貯金しよう……(安直だ……)。