生きながら焼かれてみる

焼かれてきました。







というわけで、鼻レーザー治療。

予約をしたのですが、持ち前の小心者っぷりを発揮し、

20分前に病院へ到着。

待合室にはたくさんの患者さん。

風邪や、鼻炎や、インフルエンザ予防接種や、いろいろ。

どうやら、とても人気のある先生のようです。

私はネット検索で見つけた病院だったので、

ちょっとホッ。

やはり、たくさんの患者さんを診ている先生の方が安心です。





初診だったので、問診表に「鼻レーザー治療希望」と記入して受付へ提出。

待つこと15分（オンタイム！）、

先生に呼ばれて、まずは診察。

最初に、

「レーザー治療はあくまで鼻づまりの軽減で、

花粉症対策は他にも抗アレルギー剤を飲むなど、総合的に必要です」との説明。

その辺は、私自身ネットなどで調べていたので、了解する。

そして、まずは鼻の状態を確認。





「あー、すでに結構キてるねぇ。アレルギー体質？」

「はい〜、そうなんですぅ〜」





ここで、まずはレーザーの種類から。

今回お世話になった病院では、症状にあわせて、3種類のレーザーを使い分けているとのこと。

（この辺は、ネット検索でみたHPで一応ちゃんと確認はしていたのだけど）

・花粉症など、季節的なアレルギーには、炭酸ガス・レーザー（浅く焼く）

・慢性的なアレルギーには、半導体レーザー（ちょい深めに焼く）

・もっと酷い場合は、ラジオ波レーザー（結構深く焼く）



私は、2番目の「半導体」を薦められる。

金額も施術時間も全く変わらないとのことで、

多少、術後の回復に時間がかかる程度の違いという言葉。

“ちょい深めに焼く”に内心ビビりつつ、

せっかく「自分自身で人体実験しよう」と思い立ったのだから、

素直に先生に従おうと思い、了解。

で、鼻の断面イラストなどを見せられ、

「この辺を、レーザーでこのくらいの深さまで焼きます」と説明され。

術後は、粘膜再生のために鼻水がけっこう出たり、

患部が腫れて鼻が一時的につまったりする、とのこと。

その辺も学習済み、全て了解して、さあ、早速麻酔です！！！





麻酔といっても、注射ではなく（場合によっては注射にもなるらしいけど）

まずは噴射の麻酔をかけられ、その後、麻酔液をたっぷり浸したガーゼを

鼻の奥へ突っ込まれる。

そのまま20分間おいて、浸透させるそうで。

……正直、そんな状態で、患者さんいっぱいの待合室に戻されちょびっとだけ恥ずかしかったり。

ま、皆さん、自分が具合悪いのでいっぱいいっぱいなので、誰も気付いちゃいないんですけどね（自意識過剰）。

で、その間に、先ほどの先生の説明を文面化した用紙を読むよう言われ、

一応レーザー治療は手術扱いなので、その承諾書にサイン。

そうこうしてる間に、口蓋のあたりがじんわりと違和感。

あー、麻酔効いてる！って感じになってきました。

そんなこんなできっちり20分、また診察室へ呼び戻される。

あー、なんか先生の傍らに、変な機械がぁ〜。





麻酔ガーゼを抜き取り、レーザー避けの色付きメガネをかけた途端。

「はい、焼いていきますよ〜」

って、先生、かなり平然と、手に照射棒を持ちました！

ちょっと心拍数が上がってみたり。ドキドキ。

左鼻の穴に、その棒が突っ込まれました。







じりじりじりじりじり。





ああ〜、焼かれてる、焼かれてるよぅ〜。





鼻の中を、確かに何かが移動しつつ照射してる感覚はします。

何かが、焦げるような音。

でも、全く痛みはナシ。

ちょっとだけ、焦げ臭い？

まずは大体、30秒程度。

先生は、棒の先に着いた焦げのようなものを、ガーゼで拭き取る。





「まずは浅めで。これから、もうちょっと深く焼いていきますよ、はい！」





じじ、じりじりじり。





続けて照射！

あ、時折、局地的にちょこっとだけ痛みが。

ただ、我慢できない感じではなくて、

何ていうんでしょう？ 耳を強く掻き過ぎた時のような感じ？？？？

先生、こっちの気を紛らわそうとしてくれてるのか、結構話しかけてきます。



「あ、もともと骨が出てるみたいだね、だから鼻が詰まりやすい形してるみたい」とか

「あれ、痛い？ でもあとちょっとで終わるから〜」とか。



一応、こちらも口は自由なので、ふがふごと返事。

傍から見たら、きっとかなり間抜けな図に違いない……（見ちゃいないけどさ）。





そんなこんなで、まずは左側終了〜。

照射棒を拭いて、今度は先生、すぐさま右側へ。







じじじっ、じじじじじ。







あれっ、ちょっと痛いかも。

最初の、「浅く焼く」から！

（あ、でもそれも治りかけのかさぶた強く押した、って感じの痛みですが。判りづらいか……）





「こっちは、もう結構炎症がはじまっちゃってるねぇ……」





一応、だから痛い、ということらしいです。

麻酔が効きづらいのかな？？？

そんなことを考えつつ、引き続き今度は深めに照射。

って、やっぱりたまに痛い瞬間が！！ 時々！！





じじじじじっ。じじじ。





「あ〜、こっちはなかなか焼き甲斐(!?）があるねぇ〜」（って、焼き甲斐って何！？（笑））

「はい、あとちょっと、あとちょっと〜」





「はい、終わり。しっかり焼いたので、楽になると思いますよー」





終了〜〜〜〜〜〜〜。

あ、なんかすごくスッキリ！

鼻が通ってる爽快感が凄いです！

私は慢性鼻炎のせいで、つねに半鼻づまりなので、結構いい気分に！！！

すう〜っと大きく息をするのも楽しい感じです。

ちょっと焦げ臭さは残ってるけど（笑）。

そして、今晩は熱いお風呂に入らないことと(シャワーは可）、お酒はNGということ、

あとは強く鼻をかみすぎないようにお達しが。

そして、15分程度待機して、気分が悪くなったり激痛が走ったりしなかったら、

お会計してお薬もらって終わりです。

お代は、保険が利くので6300円程度でした。







しか〜し！ 爽快感も束の間、

しばらくしたら、先生の言葉どおり、鼻水が！

じわじわと止まりませんがな。

人によっては、血が混ざる場合もあるようですが、私は無色透明。

で、この後には鼻づまりが来るみたいです。

要するに、花粉症の時期の症状ですね（苦笑）。

シーズンに重度の苦しみを味わうよりは、今一時的に軽いので我慢ってことでしょうか。

まあ、レーザー治療も、稀に全然効かない人もいるようなので、

自分がそこに属さないことを祈りつつ……。

でも、本当に施術時間は10分弱だったし（麻酔20分、待機15分はあるけど）、

痛みも、私的には全然許容範囲というか大したことはなかったので、

とてもいい経験をしたなぁ、と。

自分自身が焼かれる経験を認識するなんて、そうそうできないことですもの〜。

とりあえず、しばらくは鼻水と戦います……。

あー、思いっきり鼻かみたい（禁止事項）。