日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

成功者よ 書を捨てよ街に出よう

本日、耳鼻科に行ったところ、

待合室にちょっと前、創刊時に話題になった

40代セレブ男性(高収入成功者)向けファッション誌『UOMO』(http://uomo.shueisha.co.jp)が

あったので、今更ながら手にとってみた。



一応、『LEON』同様、理想のモデル・ケースはイタリア男性みたいで、

キーワードは“エレガンテ”だそうでございます。

目次に並ぶキャッチ(コピー)を見るにつけ

「最近のファッション誌は、“いかにヘンテコなキャッチをつけるか”に力を入れすぎではなかろうか……」

と、しみじみ思ってみたりする。

なんかなぁ、セレブリティ相手に(そもそも、セレブリティは“ライフスタイル・マガジン”なんぞに教えを請うたりしないし)

そんな微妙なセンスでヨロシイノデスカ????と。

むー。



まあ、実際この雑誌に登場するようなカッコいい40代は滅多に存在しないだろうし、

(40代男性がみんな阿部ちゃんみたいだったら逆に怖い……)

400万する腕時計とか載ってても、

実際購入にまで至る読者はほとんどいないだろうし、

正直、載ってるスタイリングそのままで街を歩いてる40代男性はあまり見たくない。

(日本の気候には合わないような……ほんと、海外が背景にあるから許される)

要は、見て楽しむ“ドリーム雑誌”ということなのでしょう。

しかし、とにかく細かく細かく挟み込まれている広告にうんざり。

結局、“ドリーム”で釣って、

掲載広告から辿った手の届く範囲の類似商品を掴ませようってことか。

ま、仕方ない話ですけどね。



あと面白かったのは、不倫(40代の男の恋愛)に関する記事。

40代=ほぼ妻子持ち、という図式から、

恋愛記事となると不倫、というテーマになってしまうのでしょう。

なんか、「セレブ男たるもの、いくつになっても良い恋愛(でも不倫)をして

男っぷりを磨いておくべし」みたいな雰囲気で、かなり気分悪し。

おまけにー。

その時期をまとめる形で登場してるのは、あの人!

そう、石田純一。

………………ベタベタだよ……。

全然スタイリッシュじゃないじゃあないですか!!!

ということで、彼の発言はまったく読みませんでした。





なんというか。

『LEON』って、当時おじさん向けファッション誌が皆無だった頃に

「男たるもの、いくつになってもモテたい!

そのためには、ファッションやライフスタイルも磨きましょうよ?」と

新しい提言をした点においてやはり意義はあったし、

話題になって売れたのも納得できたのですよ。

なんかちょっと、オヤジのいじらしさと、けなげな努力を感じてみたりしてね。

しかし、この『UOMO』は、

「成功者で金持ってんだから、モテを狙わなくったって女は自然に寄ってくるもんね」ってな

雰囲気を醸しだしていて、どうにも鼻につく!!!

でも実際、日本のセレブ40代ではそんな着こなしできる人間、ほとんど居ませんからー!

(あわわ、熱が入ったあまり、ギター侍調になってしまった)

そんなこんなで。

個人的には、どんな人がこの雑誌を読んでいるのか、

そしてどう活用しているのか、個人的にインタビューしてみたいですわ。