日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

究極の問い?

えー、ドタバタしてますが(苦笑)
じめじめしてばかりも仕方ないので、
現実逃避気味に観た映画の感想をば(笑)。


『銀河ヒッチハイク・ガイド』

70年代後半、イギリスで評判になったラジオドラマから産まれた
カルトSFが原作。
イギリスっぽいシュールさ、シニカルさが漂う、
スラップスティックSFコメディでした。
これは、合う人合わない人がはっきり分かれそうな作品かも。
私は大好きですけど(笑)。
なんというか「あはは!」って爆笑よりは
細かいネタにいちいち「ニヤリ」とする感じの作品。
ざっとあらすじを。

“銀河バイパス”建設のために、あっという間に破壊されてしまった地球。
唯一生き残ってしまった、超凡庸な男アーサーは、
宇宙で大ベストセラーになっている『銀河ヒッチハイク・ガイド』で宇宙を彷徨いはじめる。
が、途中、とにかく官僚的で醜いヴォゴン人に捕まったりして散々。
そんな中、アーサーは銀河系大統領の宇宙船に拾われる。
大統領は伝説の「生、宇宙、万物とは?」の答えを導く、“究極の問い”を求めて、
ある惑星のスーパーコンピュータを訪れようとしていた。
しかしその道中がお忍びだったため、公務に連れ戻そうとする追っ手やらなにやら、トラブル連発。
とにかく大宇宙珍道中が始まったのだったが……

テーマはちょっと哲学的。
そのスーパーコンピュータはその“究極の問い”に対する答えを
最初「42」と出して皆を落胆さえたのだけど。
それは「真の“究極”」じゃないから、という理由。
で、その問いを生み出す「実験」を現在しかけている最中、と言う。
その実験って?
「究極の問い」は産まれるの? 果てさて?


ちなみに、この「42」という回答は、googleでも採用されていて(当然冗談として)、
やはりこの原作は、英語圏では有名なんだなぁ、と。
http://www.google.com/search?num=50&hl=ja&c2coff=1&q=answer+to+life%2C+the+universe+and+everything&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=


Wikiには、これに関する詳しいページも。
(ネタバレなので、観る予定のある方は飛ばない方がいいかも?)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%80%81%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%80%81%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%A6%E3%81%AE%E7%AD%94%E3%81%88



でも、全てのコネタを味わうためには、
多分、原作を読んでからの方がわかりやすいのかも。
私は「あー、英語がわかればもっと面白いんだろうなぁ」と思って観てました。
(原作未読、英語わからんな私でも、ちゃんと楽しめましたが。
でもSF属性?みたいなものはあったほうがいいかも)



“下手な詩の朗読”が好きな、官僚的ヴォゴン人とか、
ちょっとウツ気味なロボットとか、
ちょっとした設定やキャラ造形など、いちいち下らなく面白かったり
よく出来てるような、でもちょっとちゃっちい?ような世界観がツボ。
映画は、つまらん日常を忘れさせてくれるから好き(笑)。