日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

眩む暗む


山本文緒の『恋愛中毒』、数日なんてかからずに3時間で。
例によって例の如く、
昨日書いたとおりに思いっきり入り込み、
あまりのイタさにもんどり打つ。
あーあ、やっぱりやっちゃった。
……この人は、すごく上手な人なんだなー。
生々しいというか。
なんていうんだろう、上手く感情移入できるようにしてあるっていうか。
「あるある」ネタの巨大な塊。
当然、小説だから多少のデフォルメはしてあるのだけれど、
その加減が絶妙なんだな。
江国香織とか山田詠美は、女性作家だけれど、どこか“絵空事感”があって
まだ、距離を保って読める。
金井美恵子も、どうしようもなくリアルで生々しいのだけれど、
もっと突き放した冷たさがある。
山本文緒は、なんていうか、人肌感がねぇ……危険。
平熱、ぬるま湯。そんな違和感のなさ。
繰り出されるネタに色んなツボをピンポイントで刺激される(笑。
もう、いちいちストライク!
半泣きしながら読んだもの。あーあ。
そんなこんなで、うん、面白かったです。はい。
が、毎度毎度、こんな想いをするのはしんどいので、
心の底からハッピーでどうしょうもない恋愛をしてる時とかに読もうかと(笑。
っていうか、イチイチ入り込んで読んでしまう、
自分のこの読書スタイルをどうにかした方がいいんではないかと
想ったりもしないでもないけど……。



で。
あまりに精神的ダメージを受けたもので、やっぱり眠れなくなってしまい。
電話嫌いなB君に、ちょっとだけつきあってもらう。
結果、20分程度お話してもらって、ちょっと落ち着きました。
私があまりにも落ちていて、かなり驚いていたけれど。
うん、結構、簡単に影響されるのだよ。
最近、B君との関係でちょっとココロが疲れ気味だったしね!(笑
でもまあ、B君の声を久しぶりに聴けたのは嬉しかったな。
ほんと、単純で簡単だな。
……ああ、またも本の内容がフラッシュバック(痛)。