日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

修羅場成らず


例によって、お泊りコース。
例によって、翌・日曜日は、別の女子のための日。
真夜中にB君とこに連絡がきて
「明日はとりあえずそっち行く。家を出る頃また連絡するね」と言われた模様。


「この子は、いっつも明確に時間を決めてくれないんだよなぁ」


……とは、B君の弁。
「多分、昼過ぎだとは思うんだけど。追い出すようなことになってごめんね」



「面白くはないけど、まあ、しょうがないよね」



B君は、そんな私の答えに相変わらず「ごめん」を連呼するだけ。
もう、何度目でしょうか。こういうやりとり。
どうせ、これっぽっちも「ごめん」とか思ってないくせにー。
おまけに。
翌日のその彼女とは、もう最近とても微妙で。
もうほとんどメールもこないし、先日は約束をドタキャンされた、とかブツブツ言うものだから。




「…じゃあ、私、彼女がここに着くまで居てあげるよ? 修羅場、作ってあげるよ?」




さすがに、心底困ったような顔をして
「ほんとごめん! それだけは勘弁して……」と、泣きつかれたりして。
って、そんなことするわけないのに。バーカバーカ。
なんでわざわざ、自分とその彼女が傷つくような真似、せねばならんのだ。
……とも、言ってやったのだった。
そしたら、安心したような複雑そうな顔をして笑った。
バーカバーカ。



そんなこんなで。
見えない女子に追い立てられるのは悔しいから。
何故かパッチリ目が覚めた、日曜にしたら動き出すにはちょっと早い時間。
せっかく目も覚めたし、身支度して、部屋を出ようと。
でも、さすがに黙って出るのはどうかと思ったので、
とりあえずB君に声だけはかける。
(寝惚け眼でも、“声かけた”という事実は作ろうと思ってたので)
思いがけず、B君は慌てたように起きて。
「送っていくから、とにかくもう少し待って」と。
うーん、そういうところは“ちゃんとしたい”人みたい。
複数相手にするなら、そういうところで適当に手を抜かなきゃ大変だろうに。
まあ、だからこそ彼は、日々アップアップしてるわけなんだけど(苦笑*1



正直、朝にとても弱くて寝起きがいいとは言いがたいB君は。
自分もゆっくり体制を整えながら、
「ほんとにもう……なんでひとりで帰ろうとかするかな。おまけに朝早いよ!」
と、これまたブツブツ。



「だって別の女子にキミの1日をこれから拘束される上に、更に追い立てられるなんて我慢ならないから」



私がそう言うと、「ほんとに正直だなぁ」と、笑い。
「……うん、多分、立場が逆なら僕もそうすると思うよ」とも付け加えた。




「でもたいていの子は、そんな率直に言わないで我慢するのにね」
「もう、思ったことは全部伝えることにしたの」
「うん、逆にありがたいよ。……にしても、朝早いけど!」





ふたりで、目を合わせて「ふふふ」と笑う。
しょーもないふたりだな。
ほんとに。

*1:そして、その混乱こそ、彼が求めているものなのだ。謎だけど