日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

連休中日


もともとの約束は「土日」で、ってことで。
とりあえず、じゃあ今日はどうしましょう?
ちょっとその辺、ふらふらする?
ということで、近場の街へ出て、大きな公園に。
天気は、まさに「行楽日和!」な好天で。
(風は、強かったけれど)
公園のベンチに並んで、ひとしきりポーっとする。
目に入ってくる、どうでもいいことや、
ちょっとしたこと、ふたりで話し合ったり笑い合ったり。
ほんと、初めて会った時からそうだったけれど、
B君とは、一緒に居て“しんどい”とか、ほんっと思わなかったなぁ。
もちろん、さすがに何度目かまでは、多少は気を遣ったりもしたけれど。
でも、不思議と話は弾んだし、いちいちが楽しかった。
“空気読む”とか、そんな必要性さえ感じることもなく。
だからやっぱり、会えて良かったなぁ...と。
まあ、そんな幸福感に浸りつつ。



で、なんとなく話をしている時に、
「今日は連休の中日だからねー」という話題になり。
B君、驚愕。
「えっ、3連休なの!?」
仕事を辞めてひと月、すっかりカレンダー的感覚を失っていた模様。
「だったら、明日も休み? 予定は?」
「特にないよー」
「じゃあ、このまま、明日も一緒にいようよ」


思いがけない、棚ボタ(古)的な1日。
どうしようもない嬉しさを噛み締めつつ。
なら、明日はどうしよう? 明日も良い天気らしいよ。



「じゃあ、バイクでちょっと遠出しよっか。
箱根に日帰り温泉とか!
朝早く出れば、オープンくらいに向こうに着くから
混まないうちにお風呂入って。
で、湘南とか回って帰ってこよう」



決まり!
そんなこんなで、この日は早々に引き上げて、
B君のお部屋退去準備を少し手伝ったりしつつ、のんびりと。
そんな中。
電話のベルが鳴ったのでした。
……というか、前日の晩も、鳴ったのだけどね。
それは、当然ながら、B君の彼女からのもので。
実際、彼女の話したい気持ちは、痛いほどわかるし。
彼は、部屋のベランダに出てしばらく話をしていて。
その間、私は、そこから遠いところでなんとなくやり過ごす。
「どんな話をしてるのか」とか、正直、結構どうでも良く。
もちろん、全く気にならないといえば嘘になるけれど。
でも、きっと、そんなのを耳に挟んだところでどうしようもないし、
きっと絶対、確実に自分の方が辛くなるだけだし。
よく友だちとかで「彼氏の携帯、盗み見た」とかいう話を聞いたりするけど、
そういうの、これっぽっちも興味を持ったことがない。
自分がされたら嫌なことは、やっぱりできないし*1
それを見たところでどうするのよ?とも思う。
“彼だけの時間”には、たいして興味がないのだな。
「ふたりで一緒にいる時間」、それを楽しく幸せに過ごせているか。
それだけで充分だし、そうあるための努力ならいくらでもするけど。
B君は、私のそんなところも気に入ってくれていたみたいだし、
信頼してくれてたみたいなので。
彼の携帯は、私の目に付くところに
ポーンと置きっぱなしになっていることも多かったなぁ。



そんなこんなで。
翌日は早朝出発!ということで、
宵っ張りの私たちにとっては超絶、珍しく早寝。
でも、することは、する(苦笑。
だって、確実に最後のタイミングだったので。
そうしたら。
最後の最後に、何故か「ありがとう」って言われたです…
“そういうこと”のあとに、感謝の言葉をもらったのは生まれて初めてで。
一瞬、どう返せばいいのか困惑。
とりあえず、笑って「どういたしまして。こちらこそ」と返しました。
で、顔を見合わせてふふふ、と笑って、就寝。
へんな、ふたり。

*1:別に、たとえそうされても痛くも痒くもないけど!笑