力ある活字
- 作者:坂口 安吾
- 発売日: 2006/10/01
- メディア: 単行本
こんな本が出てました。
書店でパラ見しましたが、
坂口安吾のさまざまな著作からキー的センテンスを抜き出し、
「恋愛」や「人生」などのカテゴリに分けて編集してあるもの。
1ページにドーン、と、1センテンス掲載されている。
個人的に。
9月に今更ながら安吾の『恋愛論』を読んで、
「うわ、全部にマーカー引きたい!」と思ったくらい感銘を受けまして。
(ほんと、今更...お恥ずかしい)
角川版の文庫『堕落論』を、
ほんと、凄いワクワクしながら楽しんで読了。
(新潮『堕落論』も『白痴』も『桜の森〜』も読んでたはずなのに!
今まで私は一体、何をやっていたのか...)
だから、こういう本を通して、
安吾に接する人が増えるのは良いことかも、と思うのですが。
一方で、
細切れセンテンスだけだと、やはりどうにも意味をなさないんじゃ...とも。
一遍全て通して読んでこそ、その一文の持つ意味を深く理解できるというか。
なので、個人的にはこの本は、
すでに安吾に親しんでいる人が
「そうそう、この文、素晴らしいなぁ(うっとり)」という風に
利用する方のが良いのでは、と。
……そう感じたので。
まだ安吾に親しみきれてない私は、とりあえずパラ見だけで終えてみました。
嗚呼、もっと読まないと!
いや、読みたいのはやまやまなのだけど、そんな本が多すぎる...
若い頃にもっともっと読んでおくべきだったなぁ...後悔。