日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

絢爛絵巻


ソフィア・コッポラ監督『マリー・アントワネット』観てきました。


結局、このひとは"等身大のオンナノコ”を描くことがテーマなんですね。
たとえ舞台が現代でも、題材が歴史上の人物でも。
かのマリー・アントワネットだって、結局は普通のひとりのオンナノコだった。
ただ、それだけの物語。
とりあえず、その"女子的世界”が毎度毎度話題になりますが、
さっすが今作は、豪華絢爛ガーリィ絵巻!
ベビーピンクとパウダーブルーの世界。
やー、目の保養でした。ほくほく。
キルステン・ダンストって、私は以前から結構可愛いと思ってたんですが、
日本では一般的に「ブス」って言われがちですよねぇ...
確かに、スチールとか「もっと良いはずだ!」って写りのものとかが普通に出回っているけども。
まあ、確かに万人受けするタイプじゃないとは思ってたけど、そこまでボロカスに言われるほど?と。
でもって、この作品を観て、私は「やーっぱり、可愛いじゃん!」と思ったのでした。
SO CUTE!
あの、真っ白で綺麗なデコルテ! あのプロポーション! 素晴らし過ぎる...うっとり。
そして、実はキルステンって演技上手いんだなーとも。
無垢な少女から、葛藤する王太子妃時代、遂に母となる王妃時代。
台詞のあまりない作品でしたが、
その表情や佇まいで「女性の移り変わり」がきちんと感じられましたし。
"バカみたい!”と感じた"ヴェルサイユ”という世界に飲み込まれていくひとりの女の子。
その世界に染まり、その世界を利用し、そしてその世界を追われるまで。
そんな"彼女の日常”は、歴史に刻まれてしまっただけ...。
あとは、ルイ16世役のジェイソン・シュワルツマンも良かったです。味あるなぁ。
音楽もまあ、いい加減、監督の「センスありあり感」が鼻につくところもありつつも(苦笑)、
なんだかんだで、ニューオーダーの「セレモニー」は盛り上がっちゃうのよ! 単純...
そんなこんなで、「ひとりのオンナノコの物語」として楽しめました。はい。
噂のコンバースもちゃんと確認できたし!
ただ、もーちょっと短くても良かったんじゃないかなーとも感じたけれど...。