日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

ライトを照らせ

マーティン・スコセッシ監督作『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』を観てきました。

なんていうか、完璧過ぎる。あらゆるものが。ストーンズのロックンロール・バンドとしての佇まい。メンバーたちの"絵になる"っぷり。スコセッシのカメラワーク。この作品のライヴ・フィルムとしての完成度。
すごいなー。
この手のタイプの作品に関して、色々細々、書くことは無粋かなーと思ったりもします。なににせよ、ほんと、1カット1カット、カッコよすぎて溜め息出る。メンバーの顔に深く刻まれた皺。その一方、浮き上がる筋肉。ぺったんこの腹(キース除く/笑*1)。そのショーマンシップとバンド・グルーヴ。ギターとか正直ヘロヘロでびっくりするところもあったりするんだけど、それさえも全て、全部がグルーヴに繋がってる。素晴らし過ぎる。
どうやら、ミックはこの作品の編集にベタ付きでチェックしてたらしい...という噂もありますが、確かに、徹底した美学のようなものが感じられます。1曲まるまる、カットせずに見せるところとか(キースが歌った”コネクション”除く/笑) おまけに、デジタルビデオ撮影じゃなくて全部フィルム撮影なんですって...! カメラ1台につきだいたい15分おきくらいにフィルム交換してたとか*2。凄過ぎる。
とにかく、大画面で、出来るだけ音の良い劇場で観ることをオススメします。あんなアングルでメンバー見上げてみたいよ...。ライヴのラスト、キースのショットに感極まりました。カッコ良すぎんだよー!!!

春に買ったものの、「映画観てからちゃんと聴こう...」とお蔵入りしてたライヴ盤もやっと聴けます。

*1:でも、キースに関してはまだ生きてて現役でステージ上がってるところが奇跡ですから...!

*2:相方が買ったパンフからの情報