日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

懐古の海に浮かぶ

私が育ったのは田舎の小さな町で、書店も小規模なものが点々とある程度の環境だったのですが、そのなかに1軒、大好きなお店がありました。
本当に小さな狭いお店で、だからなのか品ぞろえを一般書よりマンガやラノベ(当時そんな呼称ではなかったけど)寄りにした店作り。
同じ町にあるほかの書店では入らないような小規模なものや書籍扱いのコミックスとかもできるだけ入れてくれてて、私はそのお店の品ぞろえを心から信頼してたし、特にお小遣いがマンガに消えてた高校生~浪人の頃はひたすら通っていたのでした。
私は店主さんに顔を覚えられてて(たぶん...)、私が通巻で買ってるシリーズとか発売日が決まると取り置きの声をかけてくれたりして。
懐かしいな。


そんな書店のことをふと思い出したのは、このニュースを目にしたから。
岩泉舞さんの作品集が出る!

たぶん、当初のジャンプコミックもあのお店で買った気がする。
(ただ、その後、私はそれを手放してしまったけれど...)
で、懐かしくなって検索してみところ。
一度当初の場所から町のなかで移転して、数年前くらいに廃業されてしまってました... しょんぼり。
あんなにマンガに力を入れていたお店だったから、最近の『鬼滅~』ブームとかがもっと早ければなんとな持ちこたえてたのかなぁ... 商売はそんなに甘くないか...


この岩泉さんの作品集、きっと、あのお店への懐かしさも込みで読むような気がするな。
今から、発行が楽しみです。