日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

Today's Song“SWING”チャボロ・シュミット

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昨日は、渋谷公会堂へ「ジプシーサマー2003」というイベントへ。
そのまんま、ジプシー(ロマ)音楽のイベントで、
“マヌーシュ・スウィング”
(ジャンゴ・ラインハルトが生み出した、ジプシー・ギターとジャズを融合させたギター・サウンド)
のチャボロ・シュミットや
ロマ楽団の第一人者、ルーマニアのタラフ・ドゥ・ハイドゥークスを一度に観れるということで、
すんごく楽しみで。
でもって、ほんとに、素晴らしかった。
なんていうか、鳥肌立つっていうか、血が滾るっていうか、
すごく心を熱くする音楽でした。
私が彼等の音楽に興味を持ったのは、トニー・ガトリフの映画からで。
初めて生でその音楽に触れることができて、ほんと感激でした。
そもそも、ジプシーの人たちって、ヨーロッパでは被差別住民で、
それは今現在も根強く残ってるという。
ジプシーの人たちにとって、音楽と舞踏は生活から切っても切りはなせないものらしいけれど、
一方で、彼等が楽器を手にして演奏するのは、
なかなか真っ当な職につけないため、街でわずかな小銭を稼ぐのが目的……という側面もある。
彼等のように、世界的に成功するのは本当に一握りだし、
そしてたとえ彼等のように成功していても、故郷の村はとても貧しいままで、
細々と生活を営んでいるそうです。
だからなのか、彼等の音楽はたとえ賑やかなリズムで軽やかに演奏しつつも、
そのメロディはどこか切ない旋律なのです。
そんなことも考えて、かなりグッときてしまいました。
でも、正直ロマ音楽って、音楽マニアのおっさんばっかり聴きにきてるのかと思いきや、
結構私たちと同じくらい〜もっと年下の若い人もたくさんで、
ちょっと嬉しかったかな。
最近ではエゴラッピンとか、スウィング風味が効いてるしね。
(実際、タラフの単独クアトロ公演には、ゲストで出たらしいし)
これからもっともっと、盛り上がっていかないかなー。