日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

そして最終回


そんなこんなで。
混乱期、最終回。
先日書いた予感通り、やっぱり最後だったのでした。
土曜日はバイクで都内をちょこっと回って。
日曜日は、映画観て、お酒呑んで。
まったくもって、今までと変わらない内容のデート。
だけど。
私はB君のウチから、貸してたCDと例の化粧ポーチ*1を引き揚げ。
お茶をしながら、お酒を呑みながら、
そこかしこで『楽しかったね』と、回顧するかのような話題。



わかっていたのに。
覚悟もできてたつもりだったのに。
やっぱり、いざ直面すると上手く振る舞えないものなのだなぁ。
お酒の後、酔い醒しのために入ったカフェ。
向かい合うのは、これが本当に最後。
私はといえば、なんだか妙な駄々をこねてみたりして(笑。
B君、完全困り顔。
っていうか、私も自分で自分を上手く制御できなくて困り顔。
おまけに。
最後の最後までどこか抜けてて迂闊な部分があるB君は、
動揺のせいかやっぱり迂闊な発言を吐き、私の逆鱗に触れ。
一撃必殺。
なんかもう、すっごい傷ついた(笑。
だけどまあ、
その迂闊で不器用な部分が、結局は彼の愛すべき部分であったのだな。
もっと上手く立ち回ってくれれば、私だってもっと綺麗に別れられたのに。
あーあ。
ずっとずっと、
「彼に消えない傷をつけたい」って思っていたけれど、
最後の最後まで、傷をつけられたのは私の方で。
もちろん、それを全部承知の上で好きになったし、付き合ったのだから
全部私が自分で引き受けなくちゃならないこと。



この人と、もう二度と会えないんだろうか?
そう思うとやっぱりどうにも切なくて哀しくて。
「多分、キミは私に会うために日本に戻ってくるよ」
と、口にしてしまっていた。
たぶんもう戻ってくるつもりもないB君は、
ちょっと複雑そうな笑みを浮かべて
「そうかもね」と。




「じゃあ、またね」
駅での別れ際、先に口を開いたB君はそう言い。
私はたぶんきっと微妙な笑顔でそれを受け止めてたに違いなく。
そして、返した言葉は
「覚えてやがれ!(笑」
ほんとに最後に言うのは、この言葉、って決めてたの(笑。
「最後の最後に、そんなフレーズか!」って苦笑されたけど。
でも、本心なの。
覚えてて欲しいな。
忘れないで欲しいな。
「ありがとう」も「楽しかった」も「好き」も、散々、言い尽くしたし、
またいつか会えた時に、きっとまた言うし。

*1:id:akimi:20060702参照