日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

輝けるもの

リトル・ミス・サンシャイン」を観てきました。


http://movies.foxjapan.com/lms/


公開を、もうずっと首長くして待ってたの!
初日に午前中からいそいそ出かけちゃうくらいに!
そしてそして、やっぱり期待していた通りの作品でした。
もうね、今年は
個人的に「観たいなー」と思って足を運んだ映画は、
全部当たり!で。
自分なりの嗅覚というか、なんというか。
「今年の私が求めていたのは"こんな感じ”だったということかなー」
と、自分でしみじみ思い返しちゃいますが。
そんなことはおいておいて。この作品。
※以下、ネタバレあるかも?


正直、ちょっと冴えないルックスながら、
"ビューティ・クィーン”になることを夢見て日々がんばってる少女、オリーヴ。
彼女の家族は、ちょっと問題ありで少し気持ちがバラバラ。
ある日、オリーヴがカリフォルニア州でのミスコン決勝に出場できることに!
諸事情が重なって、
ダメダメ家族は全員でおんぼろワゴンに乗り、遠く離れたミスコン会場へ出発...
当然ながら、道中もいろいろとトラブル続き...
オリーヴは無事にミスコン決勝へ出場できるのか?
そして、バラバラだった家族たちは?


もう、冒頭のシークエンスから掴まれまくり。
ユーモラスでコネタが効いた、丁寧に描かれたシーンと人物設定。
ものすごく"映画的"な設定や事柄の連続なのだけれど、
だけどそれが、すごく無理なく自然に描かれていて。
序盤から、クスクス笑いの連続。
ほんの少しあきれながらも、妙に感情移入してしまう家族の姿。
おんぼろワゴンの、あの空気感。
道中のトラブル、そして大きな事件。
家族はバラバラながらも、でもみんなオリーヴを愛してる。
そんな想いが結実する、クライマックスでのカタルシス!
それはドーン!とくるタイプのものではないけれど、
確実に胸に迫るものがあって。
きっと脚本も演出も、たぶん、凄く良い出来なのだと。
テーマ的にはとてもありきたりだし、
人によっては「だから?」って話かもしれないけれど、
でも私には、すごーく"あったかいもの"が残ったのです。
良かったなぁ〜。
嗚呼、良かった。
ほんと、印象的なシーンや台詞がたくさんあって。
とりわけ。
"ドウェーン兄ちゃん”の
「F○ーーーーーーーーーーーーck!」の叫びが、
どうしようもなく、胸にキました。
はー、良い映画だったなぁ。


そんなこんなで。
タルデンヌ兄弟「ある子供」から始まった、私の映画鑑賞デイズ。
年内、また劇場行くかもしれないけれど、
ほんと充実していたし、一方でほんと偏った1年でした(笑)。
来年も、素敵作品にたくさん出会えるといいなぁ...