日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

港町と芸術

3年ぶりにやってきた(あたりまえ...)横浜トリエンナーレに行ってきました。
...とはいえ。
あんまり時間がなかったので、とりあえず今日は日本郵船海岸通倉庫会場と、大さん橋で行われる大巻伸嗣のパフォーマンス”Memorial Rebirth”だけ観ようと決め。とりあえず郵船倉庫の方は、大行列になってた勅使河原三郎の展示はパスして、いきなり入ったヘルマン・ニッチュにいきなりボディ・ブロー食らわせられ(苦笑。注意書き読んで、多少は覚悟したけどやはりインパクトあった...というか、郵船倉庫、他にもそっち系の展示があって少々、消耗...。っていうか、そもそもミランダ・ジュライの作品が観たかったのだけど、私が会場を間違えていて、ミランダのは赤レンガだった! ...でも、ロドニー・グラハムの一連の“イモ”題材作品や小杉武久氏の展示、面白かったです。小杉氏の山盛りのエフェクターとか、写真撮りたかったけど我慢してみた。今回、フラッシュたかなければ撮影しても良いっぽかったですが、とりあえず作品を撮るのは絶対やらない!とココロに決めていたので。そんなものに気をとられるのはもったいないなーと思って。私の写真の腕なんてたかが知れてますしね...。
"アート・サーカス”というテーマだった前回は、どちらかというと、こちらが“参加できる”タイプの体感型の作品が多かったですが、今回、まだ1会場みただけですけど、映像作品が多く、なんとなく静謐なイメージのものが多い印象を受けました。とりあえず、後日訪れる予定のメイン会場と赤レンガも楽しみです。
そして。歩いて大さん橋。午後からとにかく素晴らしい陽気となった祝日、抜けるような青空のもと、大巻氏のシャボン玉パフォーマンス。パフォーマンスといいつつ...まあ、たくさんのシャボン玉マシーンが一斉に大量のシャボン玉を発生させる...というものですが、なんだかんだで、“たくさんのシャボン玉”って、子どものみならずオトナもはしゃがせるものなのだなーと。みんな無邪気にきらきらした小さな球体を追いかけていて、とてもピースな雰囲気に溢れてました。やっぱり夢中になって見ちゃう(笑。いやー、綺麗だった。どうでもいいけど、私の隣に座ってたカップルの男の方が、マシーン近くで楽しんでる人たちを見てずっと“あんなん、べちゃべちゃになっちゃうじゃん!”とか“汚れるよ! 信じられん!”とか零していて、自分たちの方に大量のシャボン玉が飛んできたら真剣に嫌がってたのに少し引いた...まあ、そういう人もいるんだろうなぁとは思ったけど。それとも、デートだから一張羅着てたのかしらん...。隣の彼女のテンションが、どんどん下がってるのが私にも感じられて、少し切なかったです...。加えて、せっかく大さん橋まで来たのだから、エルメスが協賛(?)してる“H-BOX”という展示も観ていこうかと思って、珍しく列に並ぶも、なかなか進まない...。というのも。中では8人の作家の作品が上映されていて、全部観るには約90分かかると...! とりあえず、引き際を完全に読み違え、結構無駄な時間を浪費してしまいました...しまった。パンフで「この人のは観たいかなぁ」と思った作品に、入ったら丁度あたったので、それだけ観て出てしまいましたが。あれ、全部観る人、いるのかなぁ。

まあ、なんだかんだで、1日目、そこそこ満喫。相変わらず、“現代アート”って定義が難しいなぁと思ったりもしたけれど。2日目はいつ行けるかなぁ...