日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

そしてパレードは続く

船を建てる 上

船を建てる 上


船を建てる 下

船を建てる 下


だいぶ昔、友達に「絶対、akimiは好きだから読んでみて」と薦められていたんです。
一応、漫画好きとして、その評判はちらちらと目にしていたし、自分としても「きっと好きだろうなぁ」と思ってはいたのだけれど。なんていうか若い頃の私は変なところで天の邪鬼で頑なところも有り...なんとなく、逆に手に取りづらかったのでした。ちょっとだけパラパラとしたことはあったのだけれど。なんていうか、すごく高尚なように映ったり。「名作」と言われ「好きなはず」と薦められた作品を、理解出来なかったら寂しいなぁなんて傲慢なことを思ったりもして!(ああ、若かった...恥ずかしいったら)そんなこんなで、なんとなく目をそらし続けてきていたのだけれど。
今日、ふと入った書店の棚に復刊した新装版を目にして。突然「あ、読まなきゃ」と思ったのでした。そして、今の今まで一気読み。

...もっと若い頃に、ちゃんと読んでおけば良かった!!

...まあ、全ては後の祭り。でも、もしかしたら「今の私」だから飲み込めた部分もだいぶあるような気もします。ああ、なんて素敵な物語。とりあえず、向き合わずに終わらずに良かった...と、ココロから。
色んな文学や映画、音楽などから引用されていたりするので、“すごく目新しい”フレーズとかはそんなにあるわけではないのだけれど、構成や表現がいいなぁ。一見、ひとりよがりに見えそうなのに、実は受け手にすごく寄り添ってるような。受け手の解釈が入り込む隙間があるような。好きだなぁ。

あなたが わたしを好きなのは わたしが あなたを好きだからなのね
わたしがあなたを好きなのも あなたが わたしを好きだからよ
(#42 ただロバンソンのことだけを)

とりあえず、今後も折にふれ、読み返すことになるんだろうなぁ。とりあえず、この連休でもう1回読みます。