だらだらし通し
……の、連休でした。
とりあえず、吉田修一を読了。
ちなみに、今話題の(?)『東京湾景』ではございません(笑)。
芥川賞を獲った『パーク・ライフ』と迷ったのですが、
タイトルが気に入った『最後の息子』を。
で、数日前に「ちょっと軽いかも?」と書いた時点では、
表題作の『最後の息子』を丁度読み終わったところで、
その際の印象は、そんな感じ(ニュアンス書き・苦笑)だったのですが、
同録2篇目の『破片』が、なかなかぐっとくる、いい感じでした(またまたニュアンス・トーク)。
3篇目の『Water』は、また打って変わって、体育会系男子高校生のキラキラした青春譚で、
そういう青春時代とは真逆の日々を過ごした(超文系・女子高通い)私としては、
なんていいますか、「読書の感想」とかそういう次元を超えた、妙な羨望感が(笑)。
とにかく3篇とも、それぞれキャラクターが違った物語で、
ちょっと、吉田修一という作家性を掴むまでは至らなかったかな……。
また機会があったら、別の著作を読んでみようかと思います。
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現在は、白石一文の『一瞬の光』を引き続き読んでいるところ。
ちょっと主人公に感情移入しづらいというか、
「ちょっと違ったかな?」という感覚も最初は抱いたのですが、
畳み掛けるようなエピソードに、結構ぐんぐん読めています。
それが筆力、上手さ、っていうヤツなのでしょうか。
……が、やっぱりちょっと、実感を掴みにくいお話ではあります。
とても劇的というか、「おはなし」っぽい設定というか。
そういう枠組みの中で、普遍的な、生々しく現実感あるテーマを打ち出していく……というのが
この人の手法なのでしょうかね?
何せ、これが1冊目なので(おまけに途中)なんともあれですが。
とりあえず、現状はそんな感じです(笑)。
『暗闇の中で子供』はまだまだ全然進まないー(苦笑)。
(そもそも、途中で他の作品に手を出すって時点で、もうダメなのかしらん?
面白いとは思うんだけどなー。集中力が続かないのよ……)