日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

僕らの呼吸と、君の声と

h.o.p.s.

h.o.p.s.




GOINGのニュー・アルバムでございます。

私の日記をずっと読んでくださってる方は、すでにご存知だと思いますが、

私は彼らの音楽に、大層肩入れしておりまして(笑)。

毎回毎回、彼らの作品を聴くのは、とてもとても楽しみなのです。

(まるで、我が子の成長の軌跡を楽しむかのように(苦笑)。何モンだよ、私……)

そしてそして、毎回毎回、彼らの新しい音に、色んな感慨を抱くのです。



例えば。

自分自身の、懐かしい風景。

無邪気だったころ、無邪気に抱いていた夢。

そして、果たされなかった夢。

大切にしていた友人への想い。

今現在のの、自分の足もと。

これからの、明日からの、自分。



いくらなんでも、アルバム1枚でそりゃ大袈裟だろ、という方もいるかもしれないけれど。

GOINGの音には、そんな力があると思うのです。

……少なくとも、私にとって。







でも、このアルバムからは、

そんな胸をよぎる感慨の比重について変化が。



「過去への懐古<未来への決意」



どこかのインタビューで、素生君が話していたのだけど(かなり私の意訳?的まとめですが)、

「自分たちに、何か青春の懐かしさを重ねていてくれた人もいると思うけど、

僕らもいつまでも“青春”が似合う年頃ではいられない。

今の自分や、明日への自分をもっと大切に、強く歌っていきたい」

……と。

なるほど。

まさに、そんな彼の心意気が反映された作品になっていました。





確かに私は、仲間たちと、好きな音楽を思いっきり満喫している彼らの姿に、

そういう“永遠の青春性”みたいな印象を、強く持っていて。

実際、この作品でそういう部分が薄れているか、といわれると

「サンキュー」も入っているし、全然そんなこともなく。

だけど、これまで以上に一層、

「今を生きている僕ら、そして僕らの明日」を、強く意識される作品になっている気がして。

特に「東京」は、なんていうか、本当にいいなぁ。

いやはや。

“大人になったねぇ……”と、思わず目を細めてしまいそう。







そうそう。

いくつかのサイトで、

M.4M.5の、「ちょっとコミカルで楽しげコーナー」に対して

「これはいらない」とか書かれていたりしますけど、

私個人は、こういう曲を、アルバムのド真ん中に持ってきてしまうのが

GOINGのGOINGたる所以というか、

そこが美点だと思っていたりもします。



変に、肩に力が入ってない。

「だって、これがGOINGじゃん」って。

全部が全部、切ない系の曲なんて、それこそ嘘っぽいじゃん、って。

気の置けない仲間との、他愛の無い日常や。

なんとなく気分転換のお気楽意味ナシ・ナンバーや。

そんな、どこまでもデコボコでどこまでも等身大なGOINGを、1枚にまとめたら。

やっぱり、こうなってしまうんだと。

ということで、私は、こういう構成を断固支持!(笑)

だって、私が好きなGOINGは、

ライヴで観るままの、

とにかくロックが好きで、バンドが好きで、思ったままに音を鳴らすことが楽しくて仕方ない、

ただそれだけにひたすら一生懸命なGOINGだから。







このアルバムのツアー、東京は日比谷野音なのですねー。

絶対、すごくいいライヴになると思うなぁ。

夏の初め。

夕暮れ。

そこに、GOINGの音楽。

…………ヤバイ。



あとは、雨の心配と、チケットの心配だけだなー(笑)。