日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

終わりという現実

金曜の昼。

最近、めっきり連絡してこない相方に、

皮肉をたっぷり込めてメール1通。



金曜の夜。

いつまでも終わらない仕事の合間に鳴った電話。

あきらかに、おかしい声。

「あ、来たな」と思ったのだった。





正直、今年の頭くらいから、

私の中ではずっと「ふたりのこれから」について迷いがあって。

お互い好きでいる間は一緒にいられればいい、とは思っていたけれど
どうにもこうにも「伝えきれない」ことが多すぎる。
加えて。
数あるこれまでの喧嘩やぶつかり合いを経て、

私はすっかり、彼に「正直に自分の気持ちを話す」ことや、

「想いをぶつけること」に対して、半分恐怖にも似たものを抱いていて。

彼との喧嘩は、辛い。痛い。

普段の温厚さからは考えられないほど、完膚亡きまでに叩き潰される。



……だから、私はいつの間にか、色んなことを「流して」しまうようになった。

恋人というよりは、彼の「お母さん」みたいな立ち位置で、

彼の言うことを「はいはい」って受け流して。

もしかしたら私の深層心理的に、

「家庭的な空気を作れば、結婚を考えてくれるかも?」という打算もあったのかもしれないけれど。





だから最初に、
彼の“私に対する好意”に胡坐をかいて、努力を放棄したのは私。

彼が隣にいる「母親みたいな人間」より、

「女性的魅力を感じられる人」に惹かれたのは当然で。





「おかしいな」と、ここ1ヶ月くらい思ってたのだった。

彼が言うには「迷っていたのはここ2週間」とか言っていたけれど。

出張に出ても、とりあえず最低限の連絡は入れてくれていたのに

(それでも一般的にはかなり少ないと思うけど/笑)

それが、パタリ、と止んだ。



会う約束をする時にも、ダメな日は「こういう約束があるから」と、

詳細もきちんと説明してくれていたのに、

「この日は、別の用事があるからダメだ」と曖昧に言われ始めたり。

最後のデートに至っては、
待ち合わせ時間を「明日のお昼過ぎ、当日連絡する」と言われたきりで、

当日、お昼を過ぎても一向に連絡がなかったり。

(その人と、前の晩、お泊りだったのかな?)





だけど、
上述の通り、揉めたくない私は、全てそれをその場で流した。

喉まで、言いたいことが出掛かっていたのに。

でも、やっぱり
言いたいことが言えない関係なんて、遅かれ早かれ終わっていたも同然なのだ。




だから、彼の言葉を冷静に、取り乱すことなく受け入れた。

そうするしかなかったから。

だけど、やっぱり後からじわり、じわり、と痛みがやってきた。

刻んできた4年間を失う辛さ。

もちろん、彼のことも好きだった。

だけど一番、胸を痛めつけているのは、その「数週間」の彼の嘘。


結局彼は、私がそれを追求せずに
「受け流す」ことをわかってたのだ。

ナメられてたのかなぁ(笑)。

なんだかんだで、私は、

「彼を失ったこと」よりも、

「自分のプライドを踏みつけられた(パートナーとしてナメられていた事実)」の方が辛いのだ(苦笑)。

どこまで、自分本位。

原因は、私にあるのにね。

(もちろん、「彼に言いたいことを言えない」という事態を生み出した」彼にも、
原因はないとはいえない、とは思うけど……)

やっぱり、お互い様、なのかな。





羨ましいのは、彼の新しい彼女なんかじゃなくて。

これでまた新しく“好きな彼女”を手に入れる、あの阿呆のことだ!(笑)

ああ、ムカつく。

新しい人は、彼より年下だという。

私はなんとなく、彼は

「(4年間付き合ってきてしまった)私とのこれから」という現実から
逃げたかっただけなのでは?なん〜て

意地悪にも思ってしまったよ。

きっと、顔を真っ赤にして怒って反論するだろうけどね。

でも、多分、「まったくない」とは言い切れないだろうなぁ。






数日経って、こんな風に書いているけれども、

結局、睡眠時間はほとんどなくなり、
胃はキリキリいってあまり食事を摂れていない。

なんだかんだで、センシティブな私も痛感していたりして。

もっと強くなりたいな。

否。

もっと、「弱い自分を曝け出せる」人になりたい。

やっぱり強がってるだけじゃ、いいことなんてないような気がする。

これから出会える人には、素直になれるといいのだけど……。

私たちは、いったい、どこで間違えちゃったのかなぁ……。