日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

『空中キャンプ』様 企画に参加してみる


密かに愛読している『空中キャンプ』さんの企画
“2005年の映画をふりかえる”に、参加させて頂いてみようかと。
今年は「今まで何故か避けていた監督の作品も観ていきましょう」な
年になりました。結果、
“やっぱりちゃんと凄い映画を作るから巨匠と呼ばれてるんだなぁ”という、
あったり前なことを再認識することに。
流石だ! 巨匠!
と、いうことで以下、回答。



1.名前(id)/性別
秋海(id:akimi)/ 女


2.2005年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください
エミール・クストリッツァライフ・イズ・ミラクル
・テオ・アンゲロプロス『エレニの旅』
ミシェル・ゴンドリーエターナル・サンシャイン


3.2で選んだ映画の中で、印象に残っている場面をひとつ教えてください
……正直、全部ウロ覚えなのですが。


・『ライフ・イズ・ミラクル』:
主人公・ルカが若い恋人と裸でラグに包まって、雪原を転げ回るシーン*1
……恋愛スタート時の嬉し楽し感とリビドー爆発感が、なんとも牧歌的に表現されてて素敵。

・『エレニの旅』:
エレニの養父・水葬(?)のシーン。
あまりにも美しい構図に息を呑みました。
水面に映る手漕ぎボートの一団のシルエットが、エレニに忍び寄る“暗い運命”を思わせて身震い。


・『エターナル・サンシャイン』:
宣材にもなっていた、氷上にふたりで寝そべるシーン。
ちょっとエキセントリックな女の子の願望をすごく上手く表現できていたと思うし、
寒さや冷たさの中での“冴えた感覚”と、恋愛状態の“なんだかもうあったかい感じ”が
すごく綺麗に表現されてた気がするので。


4.今年いちばんよかったなと思う役者さんは誰ですか
ガエル・ガルシア・ベルナル君。
今、一番好きな役者ということもあるけれども、
バッド・エデュケーション』での女装が、質&インパクト共に凄すぎた。


5.ひとことコメント
上にも書きましたが、これまでなんとなく避けてしまっていた
クストリッツァアンゲロプロスを初めて観て、見事に打ちのめされました。
描きたい世界を明確に持っていて、且つ、
それを迷いなく描きたいようにそのまま映像化できるのは、やはり偉大。
でも個人的には、
ミシェル・ゴンドリーの、多少混乱の残った未消化感が一番しっくりきてるかも、です。
ストーリー的にも大好きでしたし。

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以上、いろいろ、今年観た映画を思い返す機会を持てて、楽しかったです。
ありがとうござました〜。

*1:DVDを観直してみたら、“雪原”ではなくただの野っぱらでした。その後の雪のシーンと混同してた。記憶って適当…。06/04/10追記