日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

代替不可能

B君は
「所詮、自分なんてどうでもいい存在で、代わりなんて山ほど居る」
...という考え方の持ち主で。
自分自身にも、未来にも、そしてあらゆる人間に対して”諦めて”いて。
「だから、akimiもそのうち僕の代わりを見つけて、楽しくやれるよ」
と、言われたのだった。
そして私自身も、そういう考えを持っているところは否めないけれど、
(とにかく、私とB君は気持ち悪いほど考えてることとかが似てた。何だったんだ、あれ)
だからこそ、私は
「その時、その瞬間は相手に"特別だ”って思われたいし、思いたい」。
永遠に続かなくても。”その時””ある期間”だけでも。
そんな勘違いこそが楽しくて幸せな気分を生むもの、なのだと。
束の間だって、いいじゃない。
永遠、なんて私はこれっぽっちも信じないけれど。
だけど「こんな時間がずっと続けばいいなぁ」なんて甘い夢は持ちたい。
その夢想こそが、私を明日に繋ぐ。
莫迦みたいだけれどね。



そりゃー実際、
B君に代わる程度に好意を持てる相手を見つけられれば、楽しくやれるだろうとも思う。
だけど、それはやっぱり”B君に対して抱いた気持ち”とは、どうしたって違うわけで。
私にとって、どうにもこうにも、B君は特別過ぎる。
キミの代替なんて、簡単には見つからないよ。困ったな。



私が最初、”詩人さん”を代わりにしようとしてしまったのは。
あまりにあんまりにも、”詩人さん”がB君と違う種類のひとだったから。
あったかくて、ロマンティストで、おおらかで。
”自分の世界”を、まったく疑っていないひと。
まるで、春の陽射しみたいな。
私にとっては、とても新鮮で、
「もしかしたら、違う世界を見られるかも?」なんて勘違いしてしまえて。
だけど、やっぱり難しいのかもしれないなぁ...。
「このひとと居れば、"こうありたい自分”に近づけるかも?」なんて。
結局、私はひとを自分のいいように利用したいだけなのかも。



B君と一緒に居ても、お互いにどうにもこうにもならなくて、
どうせ結局、共倒れになるのは目に見えるようで。
だからこそ、B君は私を選ばずに”彼女”を選んで「別を探せ」って言ってる訳で。
だけど私は、キミと共に倒れたい、と、いまだに望んでる。
駄目だなー。