日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

だめだ

2日ほどまえ、「あ、このネタでブログ書こうっと」と思ったのに、いまやすっかり忘却の彼方でまったくもって何を書こうとしていたのか思い出せない。

もうだめだ。

 

田中芳樹の「タイタニア」新刊は、22年ぶりだというのに! ちょっと前に“タイタニアの続きが出る”とネットニュースか何かで目にした時、まさか自分が10代の頃に買ったあの巻の続きとは思いもしなかった。なのに、そのまさかだった。自分が作品から離れた後も多少は続いていたのかと思っていたのに、そんなことなかった。すごいな。おまけに「アルスラーン戦記」も続いてるとか... いやはや、途中放置しすぎなのでは... とりあえず待ってたファンの方たちは感涙ものですよね。私はもう、だいぶ心も離れてしまっていますが。

 

とりあえず、自分の記憶力を強化したい。どうにかなるのかな。こうして人は衰えていくばかりなのか....哀しい。

 

タイタニア4<烈風篇> (講談社ノベルス)

タイタニア4<烈風篇> (講談社ノベルス)

いざ

このカテゴリに収められるほどのことが書けるかどうかわからないけれど、宮崎駿監督の『風立ちぬ』。

 

私は公開ちょっと後に自分で観て、こないだ帰省した時に母親が「観たいけど一人じゃ...」というのでつきあって観たので、なんともう2回も観ている。

まず思ったのは「とにもかくにも男の人のための映画だな」というもの。誤解を招くかもしれないけれど “自分の夢や自分自身を追い求めるエゴイスティックな人物を描いた映画”って外国の映画とかにも良くあるし(フランス映画とか...)特別に変わったものとは思わず、なんというか”実写映画的なテーマをアニメじゃなくちゃできない表現を上手く利用して詩的に昇華した”...という印象。もちろん心が動く瞬間がなかったかと問われれば否で。そんなふうな男だけれど、その心の糧の一部として愛する女性が必要で、自分の夢との天秤にかけてぐらぐらしつつもどちらの手も離せないところとか、私は劇中の二郎の“出来杉くんのようにみえて実はまったくもって子ども”みたいなところが羨ましかったりしました。結局、まるで子どものように、自分の欲望に忠実に、夢である飛行機と愛する女性をひたむきに求め続けた男が、最後に現実と向き合ってやっと大人になって“生きていこう”と決意する....という、なんだか凡人にとっては“なんて贅沢な! 妬ましい!(でもちょっとだけ憧れちゃう! 自分じゃ絶対無理だから!)”という夢物語。とかく夢物語は、男の人のためのもののような気がしているのです。だから「男の人のための映画だー」と感じたのかなぁと。とにもかくにも、こんな夢を追い続ける者のエゴを題材にした映画をこれだけの規模で作って、まるで“国民的映画”のように宣伝してしまう鈴木プロデューサーって改めてすごいよね。こんなん、マスな支持が得られるような物語じゃないと思うもん。だからこそ、”奈緒子さん”の「わかりやすさ」が、マス用に準備された単なるひとつの”感動装置”的なとらえ方もできてしまって、そこがちょっと残念でもあったりして。

 

うーん、やっぱりうまくまとまらないな。最近。映画を観ての感想とかを、こうしてアウトプットすることが少なくなったのでダメだ。こういうことは、マスターベーションかもしれないけれど多少訓練として意識して続けていかないとだなぁ。(だからといって自分の昔の映画感想が上手く書けてたかというとアレだけど)

 

風立ちぬ』に関しては、観てから書くタイミングを失したし、まあ書かなくてもいいかなーと思っていたのです。が、最近、職場とか周りの人たちの感想とかがぽつぽつ耳に入り始め。結構みんな、すごーく倫理的なちっちゃなところにとらわれてたりとか、先に入れちゃったネガな前情報とか、最悪なのは観てもないのにネットの評判をうのみにしちゃったりとか、そんな風な感じで。とりあえず、私は私なりに感じたことをダメダメながらに残しておこうと。いやしかし、それにしてもどうかという感想だけど...。うーん、やはりもう1回観るべきなのかしらん...笑。

のこす

今回、ダイアリーからインポートしたりしてみて、昔のエントリを読み返してみたりしたのだけれど、まあ、いろいろ痛々しかったり恥ずかしすぎるのは当たり前ではあるのだけど、それはそれで「その時のわたし」みたいなものが、拙いながらもちゃんと残っていることは、やっぱりうれしいものなのだなと思ったのだった。

ので、とりあえず今、ハマってるものとかを記録として書いてみる。

 

まずは、NHKの連続テレビ小説あまちゃん』!

いわゆる朝ドラというものにハマったのは初めてなのです。2~3月いっぱいでやっていた期間限定バイトが始業がはやくて(自分にとっては)、それで比較的早起きなリズムができつつあったんですね。で、4月からゆっくりめ始業のお仕事になったものの早起きめの習慣はそのままで、身支度とかに余裕もできたので「せっかくゆっくりできるなら、そうだ、ちょっと話題になってたクドカンの朝ドラ観よう」ってなったのでした。たぶん、1週間~1周半おくれくらいで観初めて、即!どハマりして、今に至ります。やー、おもしろいおもしろい! 私にとって朝ドラのイメージは(祖母や母が観ていたのを横目で少し観た程度だけど)”若い前向きでキラキラした娘さんが頑張る! それを周囲がやんや見守る”的なものだったわけで、その“まっとうさ”が眩しくて馴染めないところがあったわけです。一方、あまちゃんは、どこか入ってくる”ノイズ”っていうか“ちょっとハズしてるとこ”が、こそばゆくならなくていい感じ。でもってクドカンお得意の小ネタが小気味良くてね。そして何より能年玲奈ちゃんがね、とにかくかわいいわぁ... ポッキーで踊るガッキー観て撃ち抜かれて以来でした(笑。おまけに「おおきく振りかぶって」の阿部押しだという情報を何かで目にして、おまけにバンドやってたりしてて、なんだかシンパシーを感じちゃったりしてね(あくまでパーソナルな部分のみですよ!)。たぶん、今後しばらく「アキちゃん」がついてまわるとは思うのだけど大成してほしい女優さんんだなーと思います。ああ、それにしてももうすぐ半年が終わってしまうということが悲しい... 10月から、朝のゆとりをどうすればいいのだ。ゲームか、ゲームなのか。

 

そんなこんなで。ゲームにもハマっているのです。人生の上ではそこまでゲームとは触れ合ってきてなくて、自分でもゲーマーじゃないと思ってたのに、昨年「とびだせどうぶつの森」のために3DS購入以来、なんかもうずっぽりです。とにかく忙しかった前職を辞めて、自分の中にものすごーくもてあました時間だったり気持ちの余裕ができて、本来ならばそれを読書とか映画鑑賞とかに充てるはずだったのですがまんまとDS。どこで間違った... 「どうぶつの森」はだいぶ落ち着いてしまって(通信とかで遊びに行きあっていたフレンドさんたちも落ち着いちゃって交流が少なくなったらモチベーション下がった...)、「トモダチコレクション」や、すれちがい通信の新しいゲームやら500円のDLゲームに手を出してみたりと、いろいろ忙しい。ここ1週間はDLゲームの「ソリティ馬」が面白すぎてヤバいです。おまけにおまけに。ついにブラウザゲーまで... そうです「艦これ」です。これはちょっと前からネットで「面白い」って感想とか「人気すぎて新規を規制中」みたいな記事を目にしていて、なんとなく興味本位で覘いたらちょうど規制解除中だったので始めてみちゃったのです。個人的にはそこまで女の子(艦娘)キャラや声に思い入れはない上、いわゆるLV上げとかが面倒なタイプなのでなんとなく続けてるだけなんですが、それなりに時間を食われていたりします。おそろしあ... 

 

なんか、いくら記録とはいえ、こんなこと後から読み返して面白いのかな... まあ、未来のことは分かんないからとりあえず書き残してみることにします。まずはゲームからの卒業を考えねばならない。そしてあまちゃん終了後の心の支えを見つけねば...

 

ほしい

今はしがない派遣社員で薄給でして、前年までの稼ぎがそこそこあったものだから税金ばっかりとられてしんどいので、CDとか本とかいろいろ買うの、自重気味なんです。

だからCDショップとかにもあんまり寄り付かないようにしてたんですけど、昨日ひさびさにタワレコ行って目にしちゃっいました、こちら。

...ほしい。厳密に詳細を確認したらきっと持ってる曲とかもいっぱい入ってるんだとは思うけど、なんかほしい。こういうところがコレクター気質?というか、ダメダメなところですね。

 

ところで昨日はJake Bugg君の単独を観ました。念願の!

JAKE BUGG

JAKE BUGG

  • アーティスト:BUGG, JAKE
  • 発売日: 2012/10/11
  • メディア: CD

彼のデビュー作はずっと愛聴してたわけなのですが、そのルーツ直系っぽさとUKロック・チルドレンの混血具合的な部分が個人的にはすごくしっくりきていて。

でもライヴで観てみたら、思っていた以上にUKロック寄りなんだなーとか思ったりしました。

意味不明な喩えをしてみると、

音源の印象:お祖父ちゃん(ルーツミュージック)、息子(UKロック)育てたあとに新たに子ども(ジェイク)できちゃった!

ライヴの印象:お祖父ちゃん→お父さん(UKロック)→孫(ジェイク)という経由がしっかり感じられる

 

...まあ、結局よくわかんない比喩だったわけですが、何にせよジェイクがどちらにもリスペクトたっぷりに、かつ自分世代の音楽を目指してる感じが良いな、ということです。

今作ってるという次のアルバムも楽しみだなぁ。

猛烈にひさびさ

気づけば、はてなのサービス一覧にダイアリーがなくなってるし(閲覧も編集もまだできるみたいだけど)、なんとなくブログに移行しといたほうがいいのかな?...と思って、一応、インポート。思えば1年も放ってしまっておったよ! なんということだ!

 

ちなみに、もともと書いてたはてダはこちら→

日々の泡立ち

 

 

別に書くことがないというわけでもないのだけど、TwitterやらFacebookやらにその都度、吐き出してしまっていて。はてダとか、向き合うと「ちゃんと書かなくちゃ」ってなってしまってね。何をそんなに構える必要があるのか!という感じではあるけれども。まあ、今回の移行を機に、また思い出したらここに書きにこれたらなぁっていう(とかなんとか、1年前もおんなじようなこと書いてて続いてませんでしたけども!)

 

どうでもいいけど、ブログはデザインがまだあんまり多くないので、味気ないですね。ダイアリーで使ってたものをそのまま持ってきたかったけど、そもそもそのデザインはそのデザイナーの方のものだから私が勝手に持ってきていいものでもないだろうし、いまひとつデザイン移行のやり方はよくわからなかったので諦めました。

このデザインも、サイドバーとか記事下とか、フォーマットのチェック外したりいろいろしてるのに保存されない...プレビューでは反映されるのに、本ページに飛ぶとデフォルトのままなのだ。どうすりゃいいのだ??? 

 <追記>

デザイン、しつこくなんどかやってたら反映されたっぽい?

省みる

先日、何かの深夜番組で、夫婦それぞれが相手に感じている不満TOP3を目にした。夫側の2位に「日常会話が少ない」というのがあって、これってまさにウチだわーと......別に無視してるわけでもないし、話しかけてくれれば話すけど、こちらからあまり積極的に話しかけたりしてないなぁと反省。先日観た『テイク・ディス・ワルツ』で(以下ネタばれご注意)、夫のルーは仕事中はずっとヒロインに背を向けていて(料理を作ってて鍋に向かってるから)、ヒロインがその背中に抱きつくというカットが何度も描写されてた。でもって、記念日にいざ向かい合って会話しようとすると、夫曰く「いつもいっしょにいるんだから話すことなんてないよ」。
.......いろいろ、気をつけよう。私も。

その罰なのか(?)、この夏は些細な風邪を何度もひいていて参っている。ここ数日も、37度半ばくらいの熱がずっと続いてて、じりじり消耗してる。なんだかなー。

つま先立ちで求めたもの

たいへんに久々に、書こうと思ったのは、1本の映画を観たから。
だけど、正直、あまり巧く書けそうにはありません。でも書く。

                  • -

サラ・ポーリー監督/脚本 『テイク・ディス・ワルツ』→HP


結婚5年目、穏やかに楽しく暮らしている若夫婦。なのに、ヒロイン、マーゴが感じている、どこか胸を過る空虚さ...
マーゴが得たのは、新しい男、ダニエル。
すっかり馴染んでしまった相棒としての夫、ルーへの些細な不満は、ダニエルとの不倫に猛烈に走らせるほどのものではない。
だけど、“違う何かを見たい、感じたい”。"欠落を埋めたい"。
ゆらゆらと揺れ動いていたマーゴに訪れた、決定的な瞬間。“埋めてくれるかもしれないもの”を失いそうになった時、彼女はまんまと、その鮮やかさに飛びつく...

......果たして、欠落は埋まった?

                • -

正直、「良くある設定、良くあるお話」なんだと思うんですよ。
だけどそれが、単なるメロドラマにとどまらなくなっているのは*1、やっぱりサラ・ポーリーの“どこまでも女目線”と丁寧で効果的な*2映画演出と、ミシェル・ウィリアムズの好演の賜物なんだろうなー、と。
...少なくとも私には、いろいろと感じ入る瞬間が多々あった映画でした。結婚して1年が過ぎて、そろそろ完全に"馴染みきった”感じになってきてる私と家人との間柄のこととか。もろもろ。私も、“目あたらしいもの”に弱いしなー(苦笑。私はもう若くないし、なにより勇気もないからマーゴのようには踏み出せないだろうけど。“怖いと思ってることが怖い”。確かにそうだったけれど、最近は、そんな感覚さえ麻痺してしまっているよ。それが年齢を重ねるってことなのかもしれないけれど、別に整理がついたわけじゃなくて、そんな風に心を乱すことにさえエネルギーを使えないほど衰えてるんだ。哀しいな。
それにつけても、ルー役のセス・ローゲン! so cute!でしたねー。なんか、久々に『Knocked Up』を観たくなったよ*3。あの役も、意外になんかすごい好きだったんだなー。

*1:もちろん、この作品を"単なるメロドラマ”と捉えて斬り捨てる方がいらっしゃるであろうことも理解できる

*2:ややもすれば優等生的、とも言える

*3:当時の感想。http://d.hatena.ne.jp/akimi/20090109

続続 新生活

そんなこんなで二人生活も半年。なんだかんだで続いております。先日はついに両家の親の顔合わせも行いまして、とりあえず入籍に向けて筋は通した形になりました。
マリッジもオーダーしまして、近々、試着に行く予定。とりあえず入籍は6月の予定なので、それまでには確実に出来上がるかなぁ。と。

すっかり2人暮らしに慣れてしまった私は、最近は却ってひとりきりだと寂しくなる始末(相方は時折、出張などで家を空けるので)。順応って怖い...

新生活その後

いやはや、一人暮らしでなくなるとこういうところに日記を書くのもやりづらくなるのねー...ということで、すっかりご無沙汰してしまいました。
とりあえず、その後、順調に同居への動きは進み、10月末の季節外れの台風が関東を直撃した日に私は転居をし、いわゆる”ふたり暮らし”というものが始まったわけでございます。

新生活に関してですが。
始める前は「もう10年以上ひとりの気まま暮らしをしてきたから、誰かと一緒に生活なんてできるのか?」とネガティブに考えていたわけなんですけど、まあ、私もそれなりにオトナになったということか、たいしてストレスなく過ごせております。とりあえずお互いにとことんマイペースなので、それが良い方向に作用しているようです。家事全般に関しては、ずっと実家生活をしてきた相方にははなからビタイチ期待してなかった&覚悟していたこともあり、「ほんっとに何もやらない(できない)&気が利かないなぁ!!!!」と思うこともしばしばながら、もともと一人暮らしの時も最低限やってたことがちょいと広く&量が多くなった程度のことなので。それもなんとなくこなせております。掃除や片付けが適当だったりしても相方もなにも言わないしねー。そういうとこ、ゆるい人で良かったなあと(これでなんか文句言われたりしたらブチ切れものですが)。
なんだかんだで。
“一緒に暮らす誰かが居る”というのは幸せなことなんだなぁ...と。この年齢になってなんだかんだでしみじみと思ったりもして。やはり私がオトナになったということか!(笑。
相方の母上にも紹介して頂いたりしました。なんていうか、こんな表現はおこがましいながら、私自身と同じテイスト(?)の人でした。やっぱりこいつはマザコンなんだな...と、内心思いつつ、だからこそおつきあいしやすい感じの方だなぁと。だいぶ気が楽になったりして。どうやら先方様の私の印象も悪くなかったようなので、今後もうまくやっていけたらいいなーと思ったりもします。あと問題なのはとても変わってらっしゃると噂のお父上なのですが。お父上はだいぶ離れたところにお住まいなので、まだ当面はご挨拶できそうにありません。正月は私が仕事だしな!(涙

一方で。
この日記を長く読んでくださってる人には懐かしい名前、いろいろあったB君と3年ぶりくらいに会いました。まあ、なんとなくそうなのかなーと想像はしてたんだけど、やっぱり結婚してやがった(笑。で、B君としては帰国したとはいえ、私がまだ健気にB君を想ってたりしたら会いづらいなーとか最悪にうぬぼれたことを考えてたっぽかったんだけど(まあ、それ以外にも仕事が大変だったようだけど)、ちょっとした連絡をしたタイミングで私が”今度、彼氏と一緒に住み始めるよー”と伝えたら一転。久々に呑もうよ!とエラい積極的に誘ってきて、でもって会ったらそういう報告をされたわけです。ああもう、ほんとに最低男だよなー(苦笑。今となってはほんとにダメな男友達のひとりになったわけですが。そんなこんなで、私もこのまま落ち着いていくんだなー...としみじみする今日この頃。