日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

「おまえに口づけするよ、ヨナカーン。」

サロメ [DVD]

観てきました、
カルロス・サウラ監督の『サロメ』。
ああ、美しすぎる。
アイーダ・ゴメスを筆頭とした、ダンサーの方々。
もう、ほんとうにうっとり、溜め息。
これはもう、舞台も当然観たくなりますよ……
しかしS席12000円かぁ……(別の意味で溜め息)。


この映画は、『サロメ』という舞台を作るメイキングもかねていて、
前半は監督はじめ、出演者のインタビューや語りが続き、
後半で、その舞台の“ゲネプロ”が展開される……というものなので、
そりゃ、舞台を観なきゃ、こっちとしては完結しないんですけど(笑)。
でもまあ、逆に映画というこの形だからこそ、各ダンサーの筋肉の動きや
表情のアップなど、詳細な部分を観ることもできるわけで。
なので、この映画だけでも全然、その魅力は伝わってくるのですが。
でもやっぱり、“生”で感じてみたい!
そう思わせるほどの素晴らしさ。
いやはや、そう考えると、良く出来てるんだと思います。


『サロメ』。
あまりに有名なので、誰しもの
「読んだことないのに読んだ気になってる作品、その3」くらいの位置づけかと思われますが。
(その1、その2は何なんだ、という不粋なツッコミはナシということで(笑))
私もそのクチでございますよ……。
あの薄い岩波文庫、何度も、手に取ったことはあるんですけどねぇ。
これを機に、今度こそちゃんと読んでみようかしら。
そしてそして。
ダンサーという人たちって、やっぱり最強だ。
己の肉体が、イコール、クリエイティウ゛の源だなんて……羨ましすぎる。
もちろん、そのためにあの人たちは日々、並々ならぬ鍛錬をしているわけですけどね。
とりあえず、自分の男をある日、ダンサーの女性に奪われても、そりゃ文句言えないっすよ……
同性として、ひれ伏すしかないですもん。あの身体!!!!
個人的に「年上のダンサーに、相方を持ってかれる」という夢を実際観たことある人間としては
全然、笑えないんですけどね……(泣笑)。
正夢にならないよう、祈るしかないですか。
それとも、あそこまではいかなくとも、目指してみるか、“しなやかな躯体!”
しかし。
帰り道に早速、夕飯としてカップヌードル“シオ”を嬉々として買ってきてるようじゃ
そんなの、サロメにとってのヨナカーンの心、くらい夢のまた夢……