日々の泡立ち

泡立っては消えていく言葉の置き場。

百万石の不思議な天気。


朝、目が覚めたらなんと良い天気!
前日の天気予報では、軒並み「雪」だったのに……。
とりあえず、しみじみと、空と海の青に見ほれつつ。
朝からまたお湯を頂き、
山ほどの朝ご飯も美味しく頂きまして、
和倉温泉をあとにしました。
今晩の宿は、もう少し福井の方へ入った山代温泉
まあ、時間はたくさんあるので、まずは金沢で途中下車し、
利家とまつ』で有名な、加賀百万石のお膝元を観光することに。
金沢へ近付くに連れてどんどんと雲が厚くなり、
すっかりどんよりとした空模様。
やはり寒そうです。
でも、雪の兼六園なんて、きっと素敵!
と、ポジティブ・モードでバスへ乗り込み、兼六園を目指します。

天気は、晴れ間が出たかと思えば、
コロコロとした小さな丸い氷の固まり(雹なのかな?)がぱらぱらと降る、
なんだか不思議な天気。
ところで、いつでもどこでも食べてばかりの私たち。
公園入り口のお煎餅やさんで早速足を止め、焼き立てのお煎餅を購入(美味でした)。
小腹を満たしたところで、さあ、入園!
兼六園は、昨夜からの雪で白く化粧を施され、それはそれは美しく、
手入れのされた日本庭園をのんびりと散策。
その後、お隣の金沢城公園へも足を伸ばし、
その歴史にちょこっと触れた気になりつつ、
(特に二の丸復元の展示が興味深かったです。日本建築ってほんと巧の技の結晶なのだわ)
数時間歩きっぱなしだったことに気付き。
頃合いも、すっかりお昼過ぎ。
とりあえず、近くの繁華街“片町”まで出て、お昼を食べましょう、ということに。
(とにかくひたすら歩く歩く! 食べたらちょっとは運動しないとね……苦笑)
天気もすっかり雪に変わり、凍えそうになりながら、ご飯を求めて黙々と彷徨うふたり。
片町は、若い子たちが集うオシャレな街だったようで、
なんとなく場違い感も感じながら、
「もうこのさい、何でもいいよ! お腹いっぱいになるなら!」と
小さな路地を入ってみると……なんだか貫禄のある食品見本のケース。
“宇宙軒”という定食屋さんで、私もどこかでその名前をみたことがあったので、
とりあえず飛び込んでみました。
中では若者たちが漫画読みながら、のんびり定食を食べてましたが、結構盛況の様子。
相方は、お店のイチオシらしい豚バラ定食を、私は煮込み定食を頂きました。
お味は、とてもほっとするような、まさにおふくろの味っぽい雰囲気。
まさに気取らない街の定食屋さんという感じで。
美味しく頂きました。ごちそうさまでした。
さあて、気付いたらもう14時を回り。
そろそろ山代へ出発しなければ。
バスに飛び乗り、金沢駅へ。
温泉のある「加賀温泉駅」へは特急で30分弱、鈍行でも1時間かからないので、
鈍行電車でゆっくり揺られて行くことに。
お宿に連絡すると、駅まで迎えにきて下さるということで、一安心。
知らない土地の電車で、ちょっとうとうとしながら、
今日の散策の感想や、今晩の温泉への期待などをぽつぽつと話しつつ。
なんだかんだで、あっという間に駅へ到着。
宿の方の案内で、車に乗り込み、駅から10分ほど。
今日のお宿は、こぢんまりした雰囲気のホテル。
お部屋が2間続きで広く、内装もすごく素敵な雰囲気。
こちらは貸し切りの露天温泉が売りなので、予約する時にお願いしてあり、
その辺の確認をしつつ……。
一息ついたらすかさず、またも、宿の周辺探索へと出発!
最近の不況で、全国各地の観光地など苦戦を強いられているという話を耳にしますが、
この小さな温泉郷も、その波が大分影響しているようで。
すっかり廃墟になっているかつては大きなホテルだったであろう建物や、
温泉旅館の跡がちらほらと。
やはり、生き残りをかけて、各宿も、色々創意工夫で頑張っているようで。
利用する側としてはありがたいことだけども、
やっぱりサービス業って難しそうだなぁ、とも思います。
ただ、こちらもそういう宿側の方のアイディアやサービスにこちらもお金を払うわけだから、
色々シビアになっちゃうのも正直なところで。
この日の宿は、新築した貸し切りのお風呂は本当に素敵だったのだけど、
常設の大浴場が「あと一息!」って感じだったかな……正直。
でも、お夕飯は新鮮な蟹や、海と山のもの満載で、とても美味しかったので、
貸し切りのお風呂込みで、もう全然、納得のお値段でした。
(年末のこの時期のわりに、お手ごろでしたし)
そんなこんなで、2日目もひたすら満喫。
でもちょっと疲れがたまってきたかしらん?