甘酸っぱい追憶
昨日は渋谷ル・シネマで『キッチン・ストーリー』を観ました。
冬のノルウェーを舞台にした、
寂しいおじさんたちの友情譚。
なんとも微笑ましい描写にクスクス笑い。
全然「泣き」を誘うような演出はされてないのに、
ところどころ、ものすご〜く涙腺を刺激されてしまい。
ラストも、
「もっとドラマチックに描けば、大泣きする人続出なのにー!」
と、観てるこっちが余計なお世話をしたくなるような
サラッとした締め方。
だけどだけど、もう、どうしようもなく泣けてしまって、
私ひとりで泣いてました(苦笑)。
他に誰一人、泣いてる人なんていなかったのに!!!!
(さすがに大泣き、ではなく、じんわり出て来た涙を拭う程度でしたが)
帰り道も、その余韻に浸って
「思い出し泣き」とかを渋谷の街角でしちゃったりして。
いやはや、全然派手じゃないし、観る人によっては
「だから何?」というような感じかもしれないけど。
なんかもう、変に“孤独”とか“人生”とかいう単語ばかりを考えて考えて
思春期をすごしてしまった(苦笑)私としては、
なんかもう、色々ツボを押されてしまって仕方ありませんでした。
ふぅーーー。
『音楽誌が書かないJPOP批評』の最新号が、スピッツですね。
ぱらぱら見たところ、なかなか面白そうだったのですが、
なんかもう、映画のせいで心の中が甘酸っぱすぎたので(苦笑)、
購入は思いとどまってみました。
あの頃、マサムネの歌声に
「私も、変で莫迦な妄想ばっかりして生きててもいいのかも」
と、妙な励まされ方をし(というか、私が勝手にそう受け取ったのだけど)、
無理にまっとうに生きなくてもいいのかも。と、
自分を肯定してもらった気になったので、今でも、彼等の音は宝物です。
久しぶりに、ファーストから全部聴きの旅に出ちゃいそうです(笑)。
そんなこんなで、ラズベリーな日々。